
嘘みたいな話しなのですが、ネットの懸賞で、京の奥座敷・貴船(きぶね)の料理旅館ペア宿泊券が当たってしまったのです!!しかも憧れの「ひろや」で川床(かわどこ)料理が満喫出来るなんて、夢みたいな話。「ひろや」に宿泊出来るのは一日だけなのですが、どうせ行くならと、「六道の辻」近辺に有る、常宿「六波羅屋(ろくはらや)」に予約を入れて、夏の古都をエンジョイする事に致しました。
一日目 8月19日(土) 晴れ 一時 雨
少し遠出をするつもりで奈良の吉野へ向かいました。ここには不思議なご縁で結ばれた柿の葉寿司「とらせ」さんご一家が住んでいます。実は吉野は初めてだったのですが、「吉野なら一人でも来る事が出来るでしょうから」と、車で更に南下。今回はお忙しい中、「役行者(えんのぎょうじゃ)」縁の修験で知られる大峰山の登山口、洞川(どろがわ)村や天川村のみたらい渓谷など、水の美しい場所を案内して戴きました。
洞川に有る「龍泉寺」は、大峰山を目指す人が必ず参詣する修験宗の根本道場。流石に、龍や「役行者」に因んだお寺という風格、緊張感が感じられました。何でも昭和35年迄は「女人禁制」をしいていたとか。そして、登山者は、境内に有る清水をたたえた水場で身を清めてから、山に向かうのだそうです。「ものすごく冷たいんよ」と言う「とらせ」の女将さんの声に、同調して、つい水に触れてしまいましたが、後で調べた所、実は水場は今でも「女人禁制」でした。あー、役行者さん、ごめんなさい。
そして行者宿の建ち並ぶ風情有る町並み。(町じゃないか)「陀羅尼助(だらにすけ)」のお店では、優しい味の葛湯をご馳走になり、心がほっこりしました。そうそう、この「陀羅尼助」、お腹の薬なのですが、奈良の人は好んで熱い「茶粥(ちゃがゆ)」を食べるので、胃の悪い人が多いそうです。私もこの日、初めて「とらせ」さんのお宅で食後に冷たい「茶粥」を戴きましたが、香ばしく、素朴な味でした。「とらせ」さんの住む黒滝村界隈では、毎食後に「茶粥」を食べるのが習慣となっているそうで、それは正しく「お茶」代わりなのだそうです。・・・私が毎食後にそんな事したら、思いっきり太る〜。
後醍醐天皇の皇子「護良(もりなが)親王」縁の「みたらい渓谷」も、とても美しい所でした。吊り橋が、ちょっと揺れて怖かったけど、ハイキングなんかしたら絶対楽しい事でしょう。秋はきっと紅葉狩りの人で賑わうのでしょうね。もう、少しだけ秋を感じさせる葉を見つけました。それにしても川って、生命のダイナミックさ、力強さを感じさせて呉れますよね。人が自然から「エネルギー」「気」を分けて貰える「場所」って気がします。しかし、この辺り、大好きな温泉がいっぱい有るって事を忘れていました。次は絶対、もっとのんびりスケジュールで、「温泉三昧」しよ〜っと!
この日、私が京都へ戻って「六波羅屋」へ入ったのは大分遅くなってからの事でした。女将さんと4ヶ月振りのご対面。桜や紅葉の季節にお世話になるのが常なので、いつも込み合っているのですが、今回は空いていて、お部屋も定番の4畳から6畳にランクアップ!!嬉しいな。通りに面していて、ちょっぴり夏の室礼(しつらい)を感じる事が出来ました。